体験型研修5つのデメリットと解決策
2019.05.21
ブログこの記事は、『今回はじめて体験型研修を導入したいと思っている』という方に向けて書いています。
体験型研修に関する情報の多くは、「体験型研修のメリット」に対して詳しく述べられています。そして、それらの情報の多くはたいてい的を得ています。具体的に体験型研修のメリットを簡単にお伝えすると…、
☑座学研修よりも体験型研修のほうが研修効果が高い
☑組織内の人間関係改善や社員の能力開発など組織課題の解決に適している
☑研修後の成果が具体的にあがる
などといった事が挙げられます。
しかし、当然、体験型研修にもデメリットがあります。
そして、もしあなたが体験型研修を導入されることを検討されているのであれば、デメリットを考慮した上で導入されると最適な研修プランの立案が可能になるでしょう。
そこで、この記事では、これまで100社以上、のべ1万人超の方々に体験型研修を提供してきた私たちマーヴェラスラボが、クライアントから直接声をいただいた体験型研修のデメリットTOP5と、その解決策についてお伝えしていきます。
体験型研修5つのデメリットと解決策
1. 体験型研修の開催可能最低人数について
2. 研修日数の選び方について
3. かかる費用について
4. 研修会場の確保について
5. 講師の質・学習の質について
1. 体験型研修の開催可能最低人数について
体験型研修を導入するにあたって一部の担当者が直面する1つ目の課題があります。それが、体験型研修の最低催行人数です。
体験型研修の場合、その体験ワークのほとんどが2人以上の参加を必要とするものです。また、チームでの達成を通して学習を深めるワークも必要とするため基本的に最低催行人数は8名以上からと設定されている施設が多いです。
通常、8名以上から必要と設定される研修の多くはリーダーシップ研修やチームビルディング研修。それに、新入社員研修などよく扱われる「やり抜く力」や「主体性の向上」といったテーマなどです。この場合、どうしてもチーム達成を通して学習するワークが必要となるので最低催行人数が設けられています。
ただし、セールストレーニングやビジョン浸透研修など、研修テーマによっては該当しない場合もありますので、最低催行人数に満たない場合は事業社側へ問い合わせしてみて下さい。
2. 研修日数の選び方について
次に、研修日数の選び方について解説します。多くの研修担当者の方が直面する課題に「研修日数をとった方が効果が高そうだけれど、なかなか参加メンバー全員の日程が揃わない。」という問題が挙げられます。
この問題は、体験型研修をはじめて導入しようとされる研修担当者が必ず直面すると言ってもいいほど大きな悩みです。この問題を解決するには、「研修日数の考え方」と「研修日数を確保すべき理由」について理解することが重要です。
そこで、まずはじめにお伝えしたいことは研修日数は長ければ長いほど研修効果は高いということです。その理由は、体験型研修の目的は「学習内容を身につけること」にあるためです。
例えば、すべての学びがそうであるように何かを身につける過程では、
① 「基礎学習」⇒「応用学習」段階式の学習ステップを踏むこと
② 『反復学習』を通して、何度も体で覚えること
上記2点が重要なことは、あなたも経験上おわかりだと思います。
それに加え、研修の内容を参加者の中に深く残すには参加者の「感情の起伏」に合わせたプログラム設計が必要不可欠になります。
私たち人間は頭で記憶したことは簡単に忘れてしまいますが、「涙が溢れるほど感動した」「逃げ出したくなるほど、葛藤した」といったように感情で記憶した出来事は忘れることがありません。そのため、研修日数は長いほど参加者の中に深い体験を残すことができます。
ただし、研修日数の決め方は研修の目的に応じて大きく変わるため、あなたの会社の現状や事情に適した体験型研修を組むためにも課題解決を行いたい内容と確保できる日数をもとに事業社へ相談しましょう。必ずあなたの会社に合った最適な提案をしてくれるはずです。
3. かかる費用について
次に体験型研修を実施するうえで、かかる費用についてお伝えしていきます。
一般的に、体験型研修の価格は参加人数によって異なりますが、通常1人辺り25,000円〜40,000円/日です。最低実施可能人数は8名〜がほとんどで、この価格の中に保険代、研修サービス料、施設使用料(野外施設の場合)が多くの場合含まれています。
さらに、ここに実績のあるファシリテーターが講師を担当する場合、別途、ファシリテーター費用が必要となる場合があります。
はじめて体験型研修を導入される方にとっては、座学研修と比べ「正直、結構かかるな・・・」と思われるのは当然です。なぜなら、あなたが考慮されるのは上記に加え、参加者の交通費や連日の研修であれば宿泊費なども考えなければならないと思うからです。
ですが、体験型研修を実施した多くの研修担当者は研修後、「本当にやってよかった。」と口を揃えておっしゃいます。その理由は、参加社員が目の前で変わっていく姿を見ることができるからです。
かかる費用について、多くの事業社は提携ホテルなど宿泊施設があるため、希望の予算にあった場所をご紹介することが出来ます。ただ、研修料金に関しては、あなたの研修の目的が組織内の課題解決であれば、価格にフォーカスするよりもきちんとしたプロに頼むことをオススメ致します。
その方が結果的に、最も得たい結果を遠回りせず得ることができるためです。
4. 研修会場の確保について
さて、研修費用について理解したあとは会場の選定が必要になります。野外研修の場合は大抵の場合、会場の確保は必要ありませんが(事業社が野外研修施設を所有しているため)、室内で体験型研修を行う場合は話が別です。
私たちが実施する室内体験型研修の場合もそうですが、自社で室内研修センターは所有していないため、貸会議室や外部施設(ホテルや研修センターなど)の部屋を借りて行います。室内で行う場合は会場費も別途かかってきますので注意して下さい。
ただし、室内で行う場合のメリットは場所や地域を選ばないため、講師に来てもらう場合は参加社員の交通費や宿泊費を抑えることができるといったメリットがあります。
会場の選定についてはTKPをはじめとした貸会議室からホテルの会議室など、研修を実施したい場所と目的をもとに選定することがほとんどです。ただし、会議室の費用は場所やクラスによってバラバラとなりますので、予算と目的に応じた場所を選定すると良いでしょう。
部屋のサイズとしては体を動かすワークも多いため、通常の座学研修の1.2倍から1.5倍のサイズをイメージしておくと良いです。また、研修の目的によっては映像や音楽を流せる環境である必要があるため、最終的には会場の選定は事業社側と会場の条件を相談のうえ決定する方がスムーズです。
5. 講師の質・学習の質について
企業研修の実施を検討する際に、意外と見落とされがちですが、研修の質を左右する最も重要な点はファシリテーター(講師)です。当然、これは体験型研修も例外ではありません。
そのため、体験型研修を実施するうえで、あなたの目的が組織における課題解決であったり、社員の能力開発をしたいと真剣に考えられているのであれば安いからといって安易に価格の安い事業社に決めるのはオススメ致しません。
先程、かかる費用についての項目でファシリテーター費用が別途かかるとお伝えしましたが安い施設には安い理由があります。それは、経験の少ないもしくはビジネス実績の乏しい講師が担当することが多いためです。
体験型研修の場合、実力の乏しいファシリテーターが研修を行うと、「楽しかったけれど、何を学べたかよくわからなかった・・・」といった事が往々にして起こります。
その理由は、体験型研修の場合、体験をベースに学習を進めていくため、学習内容をビジネスの現場へ結びつけていくためにビジネス界での現場経験が必要になってくるためです。そのため、ビジネス界での実績が薄い講師の場合、どうしても体験からの学びが抽象的になりやすく、研修効果が薄くなるため注意が必要になります。
こうした悲劇を迎えないためには2つの方法があります。
1つは、在籍する講師となるファシリテーターがビジネス界での実績があるかどうかを確認すること。そして、もう1つは「体験内容」を「現場」にどのように落とし込みしているのか聞くことです。
前者は説明するまでもないと思いますが、後者については体験型研修において「体験すること」よりも「体験した後にどのように学びを現場と結びつける工夫があるのか?」を確認することが大切です。このことに関して納得のいく説明がない場合は、その事業社は専門性が低いため避けたほうがいいでしょう。
体験型研修においては、体験後の『振り返り』をいかに行うか?が肝になるので頭に入れておいて下さい。
今回の内容は以上になります。今回の内容はいかがでしたか?
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(種類・特徴・効果別比較)
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