チームビルディングとは?目的から成功させる秘訣まで丁寧に解説
2019.05.27
ブログ”組織がバラバラ、これを何とか1つのまとまりあるチームにしたい・・・”
この悩みを解決するのがチームビルディングという手法です。
チームビルディングとは、
組織のメンバーが1つのゴールを目指し、個々の能力を最大限に発揮しつつ
一丸となって進んでいくための組織づくり
のことを指します。
チームビルディングという手法は、会社組織、スポーツチーム、部活動、学校などさまざまな場面で有効です。
そこで、この記事では、『チームビルディングとは一体なに?』という疑問から、チームビルディングの方法、チームビルディングを成功させる秘訣までチームビルディングという概念を知らなかった人でもわかるように丁寧に解説していきます。
チームビルディングとは?はじめから丁寧に解説
1. チームビルディングの目的
2. チームビルディングの4段階
3. チームビルディングを成功させる秘訣
4. チームビルディングをプロに依頼すると…?
1. チームビルディングの目的

チームビルディングの目的は、冒頭にもある通り
組織のメンバーが1つのゴールを目指し、個々の能力を最大限に発揮しつつ
一丸となって進んでいくための組織づくり
にあります。
多くの場合、チームビルディングを必要とするケースでは
・バラバラな組織を1つのまとまりある組織にしたい(企業例)
・大会に勝つために強いチームワークを育ませたい(スポーツチーム例)
・新学期のクラス作りをうまくいかせたい(学校例)
など、対象によって様々です。ただし、対象は異なってもチームビルディングを成功されるために必要な要素は一緒なのです。
2. チームビルディングの4段階
チームビルディングを成功させる過程は、以下の4つの段階を経ていきます。

このモデルはチームビルディング理論で有名なタックマンが提唱した「タックマンモデル」といいます。この「タックマンモデル」はチームが1つにまとまっていく過程を見事に表しており、チームビルディングを学ぶ人が必ずと言っていいほど学ぶ有名な理論です。
タックマンモデルでは、チームビルディングが成功する過程では必ず上図の4段階を経ていくと言われています。そのため、ここでは「タックマンモデル」の各段階と各段階の特徴について詳しく説明していきます。
あなたの組織はどの段階に当てはまりますか?
段階1:形成期(フォーミング)
<組織の状態>
組織というより単なる「集団」。
共通の目的・目標がない、浸透していない。
<人間関係>
コミュニケーションに配慮や警戒がある。
<個人の状態>
どう振る舞えばいいか、貢献していいかわからない。
<仕事に対する考え方>
仕事をしないといけない想いはあるので「必要そうな仕事」をやる。
段階2:混乱期(ストリーミング)
<組織の状態>
ビジョンや役割、責任、仕事の進め方で意見の対立が起きる。
<人間関係>
人間関係の好き嫌いや不満を持っている。
組織間の連携がうまく取れずお互いが足を引っ張り合う。
<個人の状態>
不安を抱えながら仕事をしている。
<仕事に対する考え方>
周囲のことを考えず「自分の仕事」だけをやる。
段階3:統一期(ノーミング)
<組織の状態>
ビジョンや役割、責任、ルールなどの共通認識が生まれ自分たちのやり方が確立される。
<人間関係>
お互いが尊重しあい、対立が解消される。
メンバー間の信頼感が高まり、人間関係が安定する。
<個人の状態>
他人の考え方を理解し、感情的にならなくなる。
<仕事に対する考え方>
お互い協力し合い「組織に必要な仕事」をやる。
段階4:機能期(トランスフォーミング)
<組織の状態>
「個人の自立」と「チームの一体感」が両立している。
状況に合わせて柔軟に役割を変化させる。
<人間関係>
全員が仲間や組織の成果に全力を注ぐ。
強い信頼で結ばれ、高い連動性と団結力が発揮される。
<個人の状態>
達成に対する意欲が高い。
<仕事に対する考え方>
無駄な活動が減り「成果が出る仕事」をやる。
いかがでしたか?
あなたの組織はいずれかの段階に当てはまったのではないでしょうか?
チームビルディングを成功させるためには組織の現在地がタックマンモデルの「どの段階にいるのか?」を正しく理解し、次の段階へ向かうための改善を行っていくことが重要です。
しかし、チームビルディングを成功させようとする多くのチームが共通してつまずく段階があります。それが、「混乱期」です。
次の章では、混乱期を乗り越える秘訣についてお伝えします。
3. チームビルディングを成功させる秘訣

混乱期をいかに乗り越えるかが、成果の出るチームになるための最重要ポイントです。
混乱期を乗り越える秘訣は、米グーグル社の発表した組織創りが参考になります。
グーグルの「ピープルアナリティクスチーム」が生産性が高いチームとそうでないチームの違いを研究した結果、以下のような一見生産性に深く関連がありそうな条件は生産性とほとんど関連がないことが判明しました。
・カリスマリーダーがいる
・フラットなチーム編成になっている
・チームの行動規準がしっかりしている
・優秀なメンバーが集まっている
一方、唯一組織の生産性と関連性があったのは、
「こんなことを言ったら否定されないだろうか」
「リーダーから叱られないだろうか」
といった不安を取り除く、
『心理的安全』
の風土を組織内に育めるかどうかだと結論つけました。
『心理的安全』が築かれている組織では、チームの雰囲気は明るく、他社への心遣いや配慮、共感が生まれます。これにより、一人ひとりが「本来の自分」をさらけ出せるようになり、メンバー同士の深い人間関係が生まれる。
これが結果的にチームの生産性を高めることにつながると言われています。
反対に、『心理的安全』が築かれていない組織では、怖れが生まれ、メンバーが本来の自分を押し殺して「仕事用の別人格」を作り出すことにより、パフォーマンスが落ちてしまう。
これが、グーグルが導き出した答えでした。
そのため、「混乱期」を乗り越えられるかどうかは、混乱期の最中に『組織の中に心理的安全が築けるかどうか』にかかっていると言っても過言ではないのです。
●“What Google Learned From Its Quest to Build the Perfect Team”The New York Times, FEB. 25, 2016
4. チームビルディングをプロに依頼すると…?

この記事をお読みいただいているあなたがもし、
”組織のチームビルディングを成功させたい”
とお考えであれば、チームビルディング研修を取り入れることをオススメ致します。
なぜなら、チームビルディングとは上記であげた通り、組織を混乱期から機能期へ導くために高いスキルが要求されます。
この技術は専門家でないと、短期間で改善することは難しいからです。
チームビルディング研修の手法として、一般的なのは以下の2種類の方法です。
1つ目が、座学とビジネスゲーム(ビジネスボードゲームや室内ゲームなど社員が楽しめる体験)を混ぜたゲーム感覚で楽しめる研修プログラム。
そして、もう1つが専門施設や体感ワークを使って「組織内の課題を解決し、成果の上がる組織づくりを目指す」本格的な研修プログラムです。
両者の違いは、前者がチームビルディングの方法について「学ぶ」という点にフォーカスしているのに対し、後者はチームビルディングを実現するという「結果」にフォーカスしている点において大きく差があります。
自ら学びたい人は前者の研修を、プロにお願いしたい人は後者の研修を選びましょう。
ちなみに、後者のチームビルディング研修方法で最も有名なものはプロジェクトアドベンチャーと呼ばれる野外でのチームビルディング研修です。この野外研修は、大手企業から、学校教育、プロサッカーチームも導入するなど効果は折り紙付きです。
このページの一番下に、参考リンクを載せておきますのでご参考にして下さい。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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